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Tokina 16-28 T3.0 Cinema Lens

焦点距離 :16~28mm /(APS-C使用時)24~42mm相当

対応センサーサイズ:APS-C(35㎜フルサイズも有)

絞り値:T3.0~T22(F2.8~F22)

レンズ構成:13群15枚

最短撮影距離 :0.28m

マクロ最大倍率:1:5.26

絞り羽根枚数:9枚

フィルター径 :112mm

最大径x長さ:φ123x144mm

重量 :1.5kg

 一眼レフ用交換レンズの老舗メーカーのトキナーが自社初となるシネマレンズを発売した。スチル用交換レンズ AT-X 16-28 F2.8 PRO FXを動画撮影用に作り替えたというこのレンズは、光学系部分こそAT-X 16-28をそのまま使用しているが、ピッチ0.8のギアリングの付いたハウジングは全く新しく作り替えられていて、大きさ・重さ共にいかにもシネマレンズといった風貌だ。

フォーカスリングの回転角は約100°とシネレンズとしてはさほど大きくはないが、リングを廻した感じは程良く粘りがあってピン送りがしやすい。言うまでもなく、絞り環は無段階調節ができるようになっている(オートアイリスやAF機能は無い)。前玉がかなり突出しているので、スチルレンズ版では直接フィルターが付けられなかったが、シネレンズ版の方は112mm径のフィルターが付けられるようになっている。

 絞り値がT値表示になっているが、画質の面はスチルレンズと変わらない。歪曲はワイド側でわずかに感じる程度で、20mm付近では全く問題ない。ワイド側での解像力は、レンズ中央部では開放からとてもシャープで、若干甘めの周辺部もT4まで絞ればかなり改善され、テレ側もT5.6まで絞れば周辺部までかなりシャープになる。ワイド側で見られる周辺減光も一絞り絞ればほぼ解消される。35㎜フルサイズ用で使うならT5.6からT8辺りで撮るのがベストだが、APS-C(スーパー35)センサーサイズのカメラであればT4まで開けても問題はないだろう。

 値段は約58万円(税別)とスチルレンズ版の約5倍となっているが、このクラスのシネレンズとしてはコストパフォーマンスはかなり高いと言えるのではないだろうか。(海外では、ニコンの14-24mm F2.8を改造したシネレンズ*があるが値段はトキナーの倍以上。*Focus Optics Ruby 14-24mm T2.8)

 今回試したのは、PLマウントでAPS-Cサイズ仕様だったが、今年行われたNABでの解説動画を見ると、EFマウントやニコンFマウントの35mmフルサイズ版もあるようだ。トキナーレンズのシネレンズ仕様と言えば、AT-X 116 PRO DXを他社が改造したDuclos 11-16mm T2.8というのがあるが、こちらも近く自社オリジナル版を発売するらしい(但し、こちらはEFマウントとニコンFマウントのみ)。

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